最近ADXの有用さを再確認する機会が多々ありました。
そこでADXをもう少し重用しようと考えたのですが、標準のADX(MT5に限らず)って、見づらいですよね。
3本の線が細かく入り乱れていて直感的に判断しづらいのが、今まで使用が少なかった原因でもあります。
そこで自分用にMT5のADXインジケータを作ってみました。
ぱっと見で少しでも見やすくなるように色付け等しました。
1.標準モード(従来のADXほぼそのまま)
※中段が標準のADX、下段がminiADXです。
+-DIは塗りつぶしだけで、線にはできません。(むしろ消すの推奨です)
2.標準+MAモード
ADXの移動平均線を追加しました。
3.見やすいモード
ADXがしきい値(25)より上の場合、色つきhistogramが表示されます。
上昇トレンド、下降トレンド、および加速中(移動平均線より上)で、異なる色指定可能です。
メインチャートにつけるなら、このモードです。
4.もっと見やすいモード
例えばたくさん並べる場合(そのためのマルチシンボル&タイムフレーム)、情報量が多すぎて画面がゴチャゴチャしてしまいます。
そんな時にDI線(の塗りつぶし)を消すことで非常にすっきりします。
(トレンドの方向は色で判断します)
入力パラメータ
※補足が必要なもののみ追記
- symbol
空白でメインチャートのシンボルになります。 - timeframe
- Normal or Wilder
- ADX period
- draw MA of ADX
ADXの移動平均線を引くかどうか。 - SMA or EMA
注)EMAですが(draw sizeで指定された)少ない本数のみで計算しているため、長期間のEMAとは少しズレています。
draw sizeを大きくすることで、誤差は小さくなります。 - smoothing period
- fill between ADX and MA
ADXとMAの間をhistogramで埋めるかどうか。
3.見やすいモードになります - min gap of +DI&-DI to draw ADX filling
+DIと-DIの差が指定値より小さい場合は、histogramを消します。
ADXが大きくても+DIと-DIの差が小さい(交差中etc)場合を排除します。 - threshold(level)
見やすいモードのhistogramは、しきい値より大きい場合のみ描画します。 - fill if > threshold
histogramの描画条件として2種類あります。
1. ADXがしきい値より大きい場合
2. ADXと移動平均線の両方がしきい値より大きい場合
ADXのみだと敏感すぎると感じる場合は、ADX&MAにするとよいかもしれません。(ダマシが無くなるわけではありません!) - ADX up and Trend UP
ADXがしきい値より上で、トレンドが上昇方向の場合の色
※ADX自身の向きでは色は変わりません - ADX down and Trend Down
- ADX up and Trend Down
- ADX down and Trend Down
- DI+>DI-
- DI+<DI-
消すと4.もっと見やすいモードになります。 - draw size
マルチシンボル&タイムフレームなので、メインチャートのバー数と基本一致しません。
そのため、必要な描画本数を指定します。
■困ったこと
自分の環境だけかもしれませんが、最近MT5の色指定がうまくできません。
こういう複数の色がある場合、狙った色がうまくクリックできないのです・・・
色指定するだけで非常にイライラが溜まるので、パラメータが多くなりますが色もパラメータにしました。
興味のある方は使ってみてください。
注意事項
シンボルorタイムフレームがメインチャートと異なる場合に、休日、またはメインチャートのtickが非常に少ない場合に、正しく描画できない場合があります。
別シンボル・タイムフレームのデータを読み込む場合、読み込みが遅れるため次の描画機会を待つのですが、休日またはtickが非常に少ない場合には次の描画機会が来ないためであり不具合ではありません。
その場合は、チャート上で
右クリックでメニューを表示>Refreshをクリック
とすることで、(最大10秒後に)描画されます。
他のminiシリーズも同様です。
以上