現在、FXにおける各種インジケータのシグナル信頼性を評価しようと試行錯誤しています。
Past Market Visualizerはナイーブベイズフィルターの調査をしている過程でできたものです。
端的に表現すると、各人の判定基準(SL/TP)で
・過去のある地点が買い相場だったか?売り相場だったか?
を視覚化するインジです。
面白そうな考え方だったので、インジにしてみました。
詳細はこちら
赤いラインが買い相場(だった)、青いラインが売り相場(だった)です。
単純なインジですが、今まで「あるようで無かった」タイプではないでしょうかw
下のサブウインドウ4つがそれぞれ異なる設定になっています。
- TP=10、SL=10(これを起点として考えます
- TP=20、SL=20(単純に利幅を追ったケース
- TP=20、SL=10(TPだけ伸ばして欲張ったケース
- TP=10、SL=20(より慎重にSLを深くしたケース
例に挙げたチャートは、下げトレンドでの停滞(ちょい戻し)です。
表示も単純ですが、いくつかの(よくある)教訓を示唆しています。
ケース1:1vs2
単純にTP/SLとも広くとったケースです。
下げトレンドが停滞している場で買いに入る場合、TP20だと勝てないが、TP10だと勝てた場合もあるということです。
これはトレンドに逆らう(逆張り)場合は、TPを小さくした方が勝率が上がりやすい一例です
大胆に言い換えると、
場によって、適切な目標TPを設定することで勝率が上がる!(こともある)
と言うことです。
これ結構大切です。試験にも出ます!
shimizuは1クリック派(JForexで 常に固定のSL/TP )なので、実践できていませんw
ケース2:1vs3
TPを深くしたせいで、買い場が殆ど消失しています。ケース1と同じで目標設定は大切です。
一方見方を変えると「TP20だと負けるけどTP10だと勝っていた」ことになります。
価格がTPラインに近づいてきたので、欲張ってついTPを深く再設定してしまったことはありませんか?
「もっと上がるのでは?」と欲深くなるケースは多々ありますよね、これも失敗の一つと言えます。(shimizuも時々やります_| ̄|○)
ケース3:1vs4
SLを深くしたため買い場と売り場が同時に発生しています。
買い相場で10pip耐えるのと売り相場で10pip取ることが同時に発生するからです。
SLを深くすることで、ほぼ常時売り相場だったということもできます(多少の戻しに反応しなくなるため)
SLを深くするのは、シグナルの勝率を考える上で良いことのようにも見えますが、1回で負けたときのダメージが非常に大きくなります。
エントリーの際のシグナル評価は、単純に勝ち/負け(回数比)でもよいと思いますが、取引ロジックの評価としては例えばPFのように利益額:損失額で判断する必要があると考えます。
そうなると、やはり自分でEAを組んでバックテストするしかありません。
それでも本インジは
・過去シグナルの成否(my基準で)が一目でわかる
と思うので、気軽にご利用ください。 m(__)m